翔
翔:ねぇねぇ、ここって僕の家だよね?
ミヤ:確かに、ここはあなたの家よ
翔:で、僕のいる場所って僕の家のプールだよね?
ミヤ:確かに、ここはあなたの家のプールよ
翔:…お姉ちゃん……何やってるの?
ミヤ:……流しそうめん
翔:お姉ちゃんも一緒に流れているよ……?
ミヤ:本場の流しそうめんはこうなのよ
翔:それじゃ流れそうめんだよ。本場ってどこだよ
ミヤ:……長野
翔:国内じゃん。僕の親戚のおじさんも長野だけどこんな食べ方してなかったよ
ミヤ:あんたのおじさんは歪んでいる
翔:お姉ちゃんだけには言われたくないよ
ミヤ:あっ!そういえばさっき、このプールに河童がいたよ!
翔:嘘だぁ。河童なんか実在しないんだぞぉ
ミヤ:いるよ〜。私、さっきかじったもん
翔:かじった?……お姉ちゃん、その手に持っているの何?
ミヤ:…………きゅうり
翔:河童女め
ミヤ:やめて!冷めた目で見ないで!きゅうりだからって冷えた目で見ないで!
翔:きゅうり=冷えてるの図式が描けないよ
ミヤ:みそも欲しいなぁ……
翔:……ねぇ、そろそろお姉ちゃんのお母さんも心配してるだろうし帰りなよ
ミヤ:じゃあ、一つだけお願いがあるの。それを聞いたら私は出て行くよ
翔:なんだい?
ミヤ:ネギとショウガ持ってきて。出来れば赤いメンも追加で
翔:いいかげんにしろ
夏草 > さぁ残りわずかになってきました。続いては・・・
井戸!!
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